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Posted by ミリタリーブログ  at 

2017年11月13日

FETを付けよう ARMY L85編 実装

レイテ海戦とかほんとに怖いんですけどー(挨拶)
運営様、お願いですから大型イベント海域連打は勘弁してください(懇願)



では実装していきましょう
前回、メカボ取り出しまで行きました

今度はFETを実装していきます




既存配線のほとんどは外してしまいますので、黒い線はすべて、赤い線は今回一部を除いて撤去です
モーターホルダーの内側を配線が通っていますので、モーターホルダーを外します
再利用を考えないのであれば切ってしまっても問題ありません




メカボックス右側面のスイッチ端子についている配線(黒線から分岐している赤線)は外します



このメカボックスは、端子へのアクセスが困難なので、既存配線の一部を端子の延長として利用します(写真内、囲んである日本)
残す配線はメカボックス前側の二本、モーターに向かうものとコネクタに向かっているものを1,2センチ残し、切断します



ではこちらが今回実装するFETスイッチになります
FAMAS用同様、やたら長いです
まあ銃のほぼ全長並みになるのは、バッテリー収納位置の関係上仕方がないですが

ユニットはハンドガード内に収納する方式です
グリップ基部のフレーム内に収納するという方法もありますが、これはG&G系のみで、他のL85はこの部分に中身が詰まっていたりするので、今回はこの方法と相成りました



実際のはんだ付けですが、先ほど少し残して切った二本の線に信号線をはんだ付けです
先ほど少し残して切ってある配線に信号線を各一本ずつはんだ付けし、付属の熱収縮チューブで絶縁します



はんだ付け後、モーター端子を接続する形になります
配線はメカボックスに入った溝に入れ込む形でまとめておきますので、メカボックス手前側、本体に入った時に左側に配線がくるようにします


では今度はとりだしたときと逆の手順で入れ込んでいきます
特に注意を必要とはしませんが配線は信号線が入る関係で太くなっていますので、グリップ上部の左側面にある配線抑えの爪は少しマイナスドライバーで広げてやる必要があります



長さを余裕をもって作っているのでかなり余っているように見えますが、この余裕の分で上下フレーム分割時に外れてしまうことはありません

では今度はフロント側の配線を引いていきます
今回はユニットをフロント側に配置しています
別にG&G系に限定するならば、グリップ上部の空間に設置してしまってもいいのですが



とはいってもアウターバレルを外して、配線を入れ替えるだけなので、特に問題はありませんね



アウターバレルはここの二本のネジで固定されているので緩めてやるだけで抜けます


というわけでアッパー側とロアー側の配線を繋いでやれば完成です

L85は各社でメカボックスの形状が異なりますが、FETスイッチは究極的には信号線をスイッチにつなぎ、モーターに動力線を繋ぐことができ、かつユニットを収納するスペースがあれば実装は可能です
つまり、分解して組み立てて、FETの原理がわかれば実装可能です
まあ、あくまで自己責任で行っていただくことにはなりますが、そこまで難しくはないかと

ブルパップということで好き好きが分かれるとは思いますが、やはりL85の安定感は逸品です
一方でL85に限らず海外製の独自メカボ系の電動ガンはスイッチの部品を入手することはほぼ無理なので、最低でSBDは付けておくに越したことはありませんし、より保護を完全にするためにFETの搭載はしておくとよいでしょう

というわけで、L85でした  


2017年11月04日

FETを付けよう ARMY L85編

あっという間に10月が終わる(挨拶)

ごぶさたしております





夏のイベントでめでたくウォースパイトをお迎えできましたので、今回は何かと迷銃扱いされるL85です
まず最初にはっきりさせておきましょう


L85は迷銃ではありません


「L85は駄作である」というミームがあまりにも拡散してしまっていますが、よく考えられた設計思想と政治的ごたごたが合わさり、妥協を重ねた結果に原因があり、先進的な外見とそこから脚色や誇張、そしてそれを(時々)斬新なアイデアを取り入れ(しばしば)(良くも悪くも)面白い結果を生むことがある英国のモノづくり、今日俗にいう「英国面」的なもの、という別のミームと邂逅することによって形成された、半分フィクションのようなものといえるでしょう(つまり半分は本当)
社会学や社会心理学のいくつかの分野で分析するとこのミーム拡散は面白いかも
(※ミーム R・ドーキンスが定義した遺伝子のように脳から脳へ拡散し受け継がれていく情報のこと。人類の文化的進化を促す情報遺伝ともいわれる。物事のはやりすたり、災害時のデマや流言のような形でも見られる)

確かに無印やA1ではいくつか問題点がありましたが、A2でまあ普通に使えるライフルになっているといえます
まあ、残念ながら記事やデータによるものですので、実際に触ったわけではありませんが

重いだの弾が詰まるだのマガジンが落ちるだの、言われますが、そもそも電動ガンなら関係ありませんしね!
以下は個人的な反論です

・重い
確かにちょっと重い。
だがこの重さのせいかあるいは絶妙なバランスのせいか、構えた時の安定感はM4や同じくブルパップのFAMASよりも良好
嘘だと思ったらお店で構えさせてもらってみると納得していただけるはず。めっちゃ安定する

・マガジン落ちる
と、言っても電動ガンマガジンはそんなに重くない
なので落ちない。むしろマガジンリリースボタンの周りにガードがある分FAMASより安心できるし、AUGのように下側にリリースがある訳ではないのでM4系統の操作に慣れていると楽
むしろ古株のゲーマーでFAMAS使った経験者なら一度はゲーム中にマガジンが抜け落ちた経験があるはず
何よりSTANAG使えるというのはFAMASやAUGに対して大きなメリットといえる
欲を言うともう少しマガジンハウジングが浅いといいかも。PMAG入んないし

・アンビじゃない
左右切り替えができないというのは難点かもしれませんが、そもそもオラニエ公マウリッツ(1567~1625)以降の軍隊では兵隊の規格化が行われているので、純粋な軍用ライフルという点においていえばそれほど問題ではない。すくなくとも設計当時はそうだった。今日ではあれこれスイッチングだのトランジションだのと言ったテクニックの関係上多少問題はあるかも?(軍事の再魔術化の端的な例かも?)

・壊れる
どんな機械でも適切な整備をしなければ壊れます
AKもまたL85と逆のミームが拡散している(どんな時でもとにかく弾は出るとか)といえるでしょう
壊れやすいかどうかという話とは別の話ですが

そのほか射手の耳がとか発射ガスがとかはブルパップ全般の問題ですんで
その点F2000の発想は斬新

いずれにしても機会があったら一度構えてみるといいでしょう
あとBBC制作のドラマ「ブルーストーン42」(英国陸軍EODのドラマ。コメディ)を見るとL85がたくさん出てきます
A2ですけどね
ブルーストーン42面白いので機会があれば是非


さて、それでは本題に入りましょう
今回の検体はARMYのL85A2(と、メーカーは言っている)です
実際にはA2の要素は何一つありません
放熱口の形もボルトハンドルのかたちもA1のまま
とりあえずRASに付け替えてみたぜ!って感じです

中身はG&GのL85のコピーです
なので分解結合時にタミヤコネクタで接続です
ICSとかは銅板端子で接続になっているそうです

というか
L85は各社で独創的なメカボ作りスギィ!
G&G(ARMY)、ARES、ICSみんな違うメカボじゃないですか

まあ、配線経路はどうやっても大体同じになるんで今回作ったスイッチはほかに使える可能性はあるんですが、自分としては触ったことがないので何とも言えません
何度も繰り返しますが、FET実装は要はトリガーを引いたとき回路が閉じて電気が流れるようになればよいので、スイッチ端子に信号線をはんだ付けしてやることができれば問題ありません
まあ、使えるとは思うので挑戦される方は一応自己責任でお願いいたします








早速ばらしましょう
まずはストック上のピンを抜き、セイフティを解除
これでアッパー一式が前へずれるので、ずらした状態でアッパーを上へ
これでアッパーとロアーが分かれるので、中央部にあるコネクタを外せば完全に分割できます




ロアーの分解及びメカボの取り出しに入ります
L85のメカボックスは上下分割型ですシリンダー・ピストン周りとギア・モーター周りの二つに分かれる構造になっています
ロアーは他のガンやメカボックスに比べ、取り出しまでに多数のピンを引き抜きます
小分け袋などに入れて管理した方が無難でしょう
あるいは小型タッパーなんかも重宝しますね




まずはメカボックスの後ろ側のピンを引っこ抜きます
これで前側を起点に後ろ側を持ち上げるようにしてやると、上半分が外れます




では下半分を取り出しましょう
ピンが多いのでこちらも無くさないようご注意を
片方はボルトリリースレバー、もう片方はそれにスプリングで連結されたピンです
これらのピンを抜いてやれば、メカボックスはフリーになりますので、下半分を取り出しましょう
どうせ取っ払ってしまうので問題ありませんが、配線類はフレーム左側面のスペースを這い進んでいます




下半分です
もう何が何だかものすごくメカメカしいメカボックスです
なぜでしょう、ARMYという中国大陸に生まれたトイガンメーカーにも英国的エッセンスが秘かに浸透し、まさに英国面的なメカボックスに仕上がってしまったのでしょうか
いや理屈はわかるんですよ、ええ
メカボックスにはある程度の強度が必要で、そのためにリブを入れてるとか、モーターは発熱するからその冷却のためにスリットを入れてあるとか
でも何でしょう、このメカメカしさ
「宇宙船のパーツです」って言われても信じるかもしれません

あー、斬新なメカボックスに衝撃を受けて、少々我を失いました

そんなわけで分解はおしまい
次回はFET組み込みです