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Posted by ミリタリーブログ  at 

2023年09月22日

簡易プリコック機構について

しばらく前から出品している簡易プリコック機構について、こちらではすっかり記事にするのを忘れていました。

遅ればせながらこちらでも紹介を。




簡易プリコック機構について
今日広く普及したプリコックは、モーターへの通電タイミングをずらすなどしてピストンを後退位置で止めることで、次弾の発射タイムラグを短縮しよう、というものです。
動作方式もギアに磁石を仕込んだ磁気センサー式や光センサー式などありますが、当方のは昔ながらのアナログ式です。
FETに遅延回路を仕込み、通電カットのタイミングを遅らせるという単純なものです。

さて、電動ガンはモーターとギアでピストンを動かし、シリンダー内の空気を一気に押し出すことでBB弾を飛ばします。
ピストンを前進させる力は、圧縮されたスプリングによるものです。
ピストンを後退させた位置に留め置くということは、スプリングは圧縮された状態に留め置かれるということでもあり、ピストンやギア、スプリングには負荷がかかった状態となります。
保管時はこの状態にあることはあまり望ましくありません。
そこで多くのプリコックスイッチにはスプリングを開放するモードや手順が用意されています。

勿論こちらもそうした機構を備えておりますが、それはのちほど。

次になぜ「簡易」プリコックなのかというと、一つは当方で製作しているFETスイッチのほとんどに後付けできるという点です。
唯一、次世代M4系後方配線のみこのギミックは搭載できません。
できなくはないんですが配線経路が限られているのでお薦めしない、というのが実情です。
勿論次世代M4系統でも使用可能なものも製作していますが。

端的に言えば、簡易プリコックは従来の品に容易な追加が可能であること、という点が「簡易」ポイントとなっております。







二つ目の「簡易」ポイントですが、簡易プリコック機能を搭載したFETは


FETユニットからこの様なコネクタを伸ばしてあります。
このコネクタに遅延回路を接続してプリコック機構を操作する形になります。
ココがもう一つの「簡易」ポイントで、遅延回路をユニット化し、交換可能にしてあるというところです。
モーターやギアの組み合わせて発射サイクルが変わってくる電動ガンでは、通電カットを遅らせるタイミングはセッティングによって異なってきます。
勿論ユニット側で調整は可能ですが、精密な時間調整は限度があります。
そこで遅延ユニットそのものをいくつかの種類に分けることで、遅延時間調整の幅や精密さを選択可能にしてあります。


23年9月現在で



薄型(大) 一般用



薄型(小) 一般用、中期型以降の電ハン、コン電用



箱型 一般用(主にスペースに余裕のあるM14用など)



小型 初期型電ハン用)



HC用 ハイサイクル電動ガンおよびハイサイ仕様

の5種類を用意しました。

これらのユニットはそれぞれ交換可能なので、セッティングの変更によってサイクルの上げ下げに伴う遅延時間調整に対応可能です。

さて、先ほど使用後にスプリングを圧縮状態から解放して保管することが望ましいという話をしましたが、ここで3つ目の「簡易」ポイントとなります。
一般的にはスプリング解放を追加されたスイッチや切り替えスイッチ、高度な電子トリガーだと専用のモードがあります。
勿論当方の物にもそれは可能です。

先ほど「FETと遅延ユニットを接続してプリコック機能を動作させる」という記述をしましたが、では遅延ユニットが接続されていない時はどのように動作するのでしょうか?

当然、何の追加機能のないただのFETスイッチとしてふるまいます。

タイミングをずらすための回路がつながっていない以上、プリコックが機能するわけもありません。
なので使用後は遅延ユニットを外して動作させることで、スプリングを開放することができます。
解放のためのスイッチを搭載する必要もないため、FETユニットを小さくすることにも寄与します。

繰り返しますが、これまで当方で製作してきたFETスイッチのほぼすべてに適用可能な機構です。
電子トリガーもだいぶ普及してきましたが、従来のSTD系電動ガンを使い続けるという方も多いでしょう。
マイナーなガンであるがゆえにパーツが生産されない、開発されない、だけどほかでもないこのガンが使いたいのだ、という場合、選択肢の一つになれば幸いです。

以上、簡易プリコック機構の紹介でした。
現在はヤフオク、メルカリで各種出品中です。