2015年01月09日
S&T 64式自動小銃 分解とFET化
30キャリバーズクラブへようこそ!(挨拶)
あけましておめでとうございます
2015年でございます
さて、今回は一部で非常に話題になっていたS&Tの64式自動小銃です
ご存知、戦後初の純国産自動小銃です
陸海空三自衛隊で採用され、海空ではまだまだ現役です

国内の軍用ライフルメーカーとして知られる豊和工業製、フルオート時の高い命中精度というよくわからない特徴を持ち、7.62×51が20発という30口径のセミ・フルオートの自動小銃です
なにぶん輸出もされていない上に国内の市場は官公庁のみというブツで、実戦経験のない自動小銃としても知られています
その開発経緯や特徴などは開発に携わった津野瀬光男氏の著書、『幻の自動小銃』(光人社NF文庫刊)に詳しいです
自動火器の動作原理のような工学的なお話や自衛隊創設当時の小銃に関するごたごたとかも載っているので興味のある方はぜひご一読を
市場が限られているのでその実力に関してはいまいちよくわからないんですな
駄目だという話もそうでない話も聞きますし
まあその分地味ーにいろいろな作品でちらほら見かけるんですが
平成ガメラ3で山中の戦闘シーンとか大迫力でしたね
弾倉交換の動作やら取り扱いも何やらやたらリアルでしたし。さすが本職(ぇ
後は30口径への愛があふれ出る押井守の小説『アヴァロン 灰色の貴婦人』ではホウワことムライ率いる犬頭族がなんとハインド落としてましたし(5,6人で上からテイルブームに撃ちおろしてローターやドライブシャフトをぶち壊すという荒技でした)
あの人の30口径への愛って一体……
後排莢口が上なのでマウントをつけても一部の光学機器は使えないんですな
マウントレイルの幅がピカディニー規格と同じ20ミリなのでホロサイトを載せたりという話があったりなかったり
というわけで今回はS&Tの64式です
お店の人の話ではTOPの64式をもとに、マルイのVer3メカボックスをぶち込んだカスタム品をコピーしたもの、らしいですね
今回は某氏の以来品なのですが「64式出てたので手直しよろ。後ピックアップよろ」(意訳)という電話がクリスマスイブにありまして
年末のごたごたでようやく今になって手をつけ始めたという感じです
まあ、ばらしもメカボもかなりやりやすい部類に入りますので、あっさり終わりそうです
具体的な作業としては中華ガンの基本メカボお掃除、シム調整ですが、私はついでにメカボのねじを国産のものに交換もしてます
中華ねじってたまにとんでもないのがありますしね
センターのずれたプラスねじとか
ではばらしです
案外あっさりばらせます


まずストック基部の二本のねじを抜くとストックが取れます


次にマガジンハウジング前のピンを抜くと
アッパーレシーバー他一式が取れます

次にセレクターを取り外します
スプリングとベアリングが入ってますのでなくさないように注意
外すと凸部のあるセレクター基部が出てきますので、こちらをちょうどDの状態に見える位置にもってくるとメカボックスが動きます
このパーツはメカボックスと切り欠きで噛んでいるだけなので、引っこ抜いた拍子になくさないように注意


さらにもう一本ピンを抜くとメカボがフリーになり、取り出せますが、グリップが結構タイトにできてますので抜き出すのは結構渋いです
モーターに熱収縮フィルムがまいてあり、動力線を抑えてますがこいつが微妙に干渉しているみたいですね


さて、ではメカボです
Ver3の改良型になるかと思われます
スイッチがマイクロスイッチになっており、それに伴うトリガー周りに専用部品があるほかは基本的にVer3と同じです


セミの切れが良かったりと評判のいいマイクロスイッチメカボですが、いかんせん大電流を扱えるマイクロスイッチというのはあまりありませんし、入っているマイクロスイッチも例外ではなく、最低限の容量のものです
リポ前提で動かすならFET必須ですな
AFなどのメーカーのものと同じくトリガーを引いてオンになるタイプのメカボですね
マグプルACRのように妙に凝った仕様になってない分信頼性も高そうです
今回開けた個体は中華にありがちなグリスてんこ盛りではない、きれいな奴でした
とはいえせっかく開けたのでシム調整とグリスアップはしますが
互換パーツについて
このメカボックスはマイクロスイッチ仕様のため、メカボックス内にマイクロスイッチを搭載しています
スイッチの型番はVMS15でみにみやACRで使われている奴と同じV規格のものになります
動作に必要な力は約0.73ニュートン(75gf)ですので、信頼と安心の国内メーカーで広く使われているオムロンのものですと、まんまという規格のものは残念ながら無いようです
近いところだとV-11-1A4(0.93ニュートン)あたりでしょうか
これでいけるかは後ほど試すとして

次に気になるのはエアシールノズル
長さは35.14ミリ、基部はVer7のようにトップがフラットになってます
タペットはVer3みたいです
ギアもオリジナルのままっぽいですね
トリガーはオリジナルで、これまたオリジナルのスイッチプレートと連動、カットオフレバーはVer6のように外です
さて、次回はFETの実装です
分解だけで今回の記事作成はくたびれてしまいました
こちらもヤフオク出品対象になります
S&TはAR57とか面白い銃をモデルアップしてくれるので好きなメーカーの一つです
これからもがんばってほしいですな
日本の自動小銃なんてニッチなものをやったのでこのままAR70/90とかやってくれないかなあ
あるいは豊和つながりでAR180とか
あけましておめでとうございます
2015年でございます
さて、今回は一部で非常に話題になっていたS&Tの64式自動小銃です
ご存知、戦後初の純国産自動小銃です
陸海空三自衛隊で採用され、海空ではまだまだ現役です

国内の軍用ライフルメーカーとして知られる豊和工業製、フルオート時の高い命中精度というよくわからない特徴を持ち、7.62×51が20発という30口径のセミ・フルオートの自動小銃です
なにぶん輸出もされていない上に国内の市場は官公庁のみというブツで、実戦経験のない自動小銃としても知られています
その開発経緯や特徴などは開発に携わった津野瀬光男氏の著書、『幻の自動小銃』(光人社NF文庫刊)に詳しいです
自動火器の動作原理のような工学的なお話や自衛隊創設当時の小銃に関するごたごたとかも載っているので興味のある方はぜひご一読を
市場が限られているのでその実力に関してはいまいちよくわからないんですな
駄目だという話もそうでない話も聞きますし
まあその分地味ーにいろいろな作品でちらほら見かけるんですが
平成ガメラ3で山中の戦闘シーンとか大迫力でしたね
弾倉交換の動作やら取り扱いも何やらやたらリアルでしたし。さすが本職(ぇ
後は30口径への愛があふれ出る押井守の小説『アヴァロン 灰色の貴婦人』ではホウワことムライ率いる犬頭族がなんとハインド落としてましたし(5,6人で上からテイルブームに撃ちおろしてローターやドライブシャフトをぶち壊すという荒技でした)
あの人の30口径への愛って一体……
後排莢口が上なのでマウントをつけても一部の光学機器は使えないんですな
マウントレイルの幅がピカディニー規格と同じ20ミリなのでホロサイトを載せたりという話があったりなかったり
というわけで今回はS&Tの64式です
お店の人の話ではTOPの64式をもとに、マルイのVer3メカボックスをぶち込んだカスタム品をコピーしたもの、らしいですね
今回は某氏の以来品なのですが「64式出てたので手直しよろ。後ピックアップよろ」(意訳)という電話がクリスマスイブにありまして
年末のごたごたでようやく今になって手をつけ始めたという感じです
まあ、ばらしもメカボもかなりやりやすい部類に入りますので、あっさり終わりそうです
具体的な作業としては中華ガンの基本メカボお掃除、シム調整ですが、私はついでにメカボのねじを国産のものに交換もしてます
中華ねじってたまにとんでもないのがありますしね
センターのずれたプラスねじとか
ではばらしです
案外あっさりばらせます


まずストック基部の二本のねじを抜くとストックが取れます


次にマガジンハウジング前のピンを抜くと
アッパーレシーバー他一式が取れます

次にセレクターを取り外します
スプリングとベアリングが入ってますのでなくさないように注意
外すと凸部のあるセレクター基部が出てきますので、こちらをちょうどDの状態に見える位置にもってくるとメカボックスが動きます
このパーツはメカボックスと切り欠きで噛んでいるだけなので、引っこ抜いた拍子になくさないように注意


さらにもう一本ピンを抜くとメカボがフリーになり、取り出せますが、グリップが結構タイトにできてますので抜き出すのは結構渋いです
モーターに熱収縮フィルムがまいてあり、動力線を抑えてますがこいつが微妙に干渉しているみたいですね


さて、ではメカボです
Ver3の改良型になるかと思われます
スイッチがマイクロスイッチになっており、それに伴うトリガー周りに専用部品があるほかは基本的にVer3と同じです


セミの切れが良かったりと評判のいいマイクロスイッチメカボですが、いかんせん大電流を扱えるマイクロスイッチというのはあまりありませんし、入っているマイクロスイッチも例外ではなく、最低限の容量のものです
リポ前提で動かすならFET必須ですな
AFなどのメーカーのものと同じくトリガーを引いてオンになるタイプのメカボですね
マグプルACRのように妙に凝った仕様になってない分信頼性も高そうです
今回開けた個体は中華にありがちなグリスてんこ盛りではない、きれいな奴でした
とはいえせっかく開けたのでシム調整とグリスアップはしますが
互換パーツについて
このメカボックスはマイクロスイッチ仕様のため、メカボックス内にマイクロスイッチを搭載しています
スイッチの型番はVMS15でみにみやACRで使われている奴と同じV規格のものになります
動作に必要な力は約0.73ニュートン(75gf)ですので、信頼と安心の国内メーカーで広く使われているオムロンのものですと、まんまという規格のものは残念ながら無いようです
近いところだとV-11-1A4(0.93ニュートン)あたりでしょうか
これでいけるかは後ほど試すとして

次に気になるのはエアシールノズル
長さは35.14ミリ、基部はVer7のようにトップがフラットになってます
タペットはVer3みたいです
ギアもオリジナルのままっぽいですね
トリガーはオリジナルで、これまたオリジナルのスイッチプレートと連動、カットオフレバーはVer6のように外です
さて、次回はFETの実装です
分解だけで今回の記事作成はくたびれてしまいました
こちらもヤフオク出品対象になります
S&TはAR57とか面白い銃をモデルアップしてくれるので好きなメーカーの一つです
これからもがんばってほしいですな
日本の自動小銃なんてニッチなものをやったのでこのままAR70/90とかやってくれないかなあ
あるいは豊和つながりでAR180とか
Posted by 猫工作兵
at 10:52
│S&T 64式小銃