2015年09月30日

PDR スイッチ換装の件

この間のゲームで隠れた木の根元にスズメバチの巣があった(挨拶)
秋は冬に向けて奴らが活発化しますんでゲームの際にはご注意を

さて、今回はPDRのマイクロスイッチについてです

マイクロスイッチメカボの場合、スイッチ部分の汎用品のマイクロスイッチ(おおむねV規格のもの)が使われており、スイッチ開閉が通常のスパークスイッチに比べ切れが良くなる、とか何とか
まあ、スイッチ周りのスペースが節約できるとか、スイッチ部分の独自設計の手間がいらないとかの利点のほうが大きいんじゃないかなーと思ったり思わなかったり

ただ、マイクロスイッチはもともとあまり大電流を流す用途には使われないんですな
割と頻繁に起こりがちなA&KのMINIMIのスイッチトラブルも、度重なる大電流でスイッチがやられてトラブルになるわけです

PDR スイッチ換装の件

MAGPULはこのマイクロスイッチがお好みの様でACRもマイクロスイッチメカボでした

PDR スイッチ換装の件


PDRも例外ではなく、ACRと同じくマイクロスイッチメカボになっております

いろいろ利点もあるマイクロスイッチメカボですが、いくつか問題もあったりします

一つは先にあげたマイクロスイッチそのものが大電流を扱えないこと
PDRやACRは継続的な射撃はあんまりやらないでしょうが、まあそれでも全く問題ないわけではないので

幸いマイクロスイッチのいいところはその辺の電子部品屋さんで手に入ることです
とはいっても純正品として入っているスイッチは15Aまで扱えるものですが、困ったことにあまり15Aというものはあんまりないんですな
また、スイッチが閉になる圧力、スイッチの重さと考えればよろしいでしょうが、それも0.8ニュートンのもので、まったく同じ性能のものというのは国産メーカーでは作っていません
電流のほうはFETを組んでしまえば問題ないんですが、動作圧力のほうはどうしようもありません
多少の差であれば問題ないんですが、あまりかけ離れてしまうと動作に不具合が出てしまいます

PDR スイッチ換装の件

というわけで、今回はマイクロスイッチを安心と信頼の国産部品、オムロン製V10-1-A4にしてみました
10Aまで流せるもので、スイッチが押しピンタイプ、動作圧力0.75ニュートンとなっています

そして最大の問題

押ししろの問題

スイッチをどれだけ押し込むとスイッチが閉になるか、ということです
この点は純正品のスイッチとはやはり異なるんですな
おかげでACRの場合は代用品のスイッチを入れるとトリガー周りに押ししろ補正のためのスペーサーを入れなければなりません

この点、PDRメカボでは改良が進んでいます


この部品
PDR スイッチ換装の件

トリガーとシャフトでリンクしてアームを介してスイッチ操作を行う部品なんですが、実は芋ねじでストロークを変えられるという便利機能付きです


オムロンスイッチの場合、押ししろがほんの少し深いので0.5ミリか1ミリ弱短めに設定してやります
トリガーストロークが若干短くなり、反応がやや過敏になります


さて、ではスイッチの入れ替えに行きます
マイクロスイッチの爪は三本とも折ってしまいます
これによってメカボ内に収まるサイズになるのですが、多くのマイクロスイッチメカボと異なり、PDRのメカボは片方の端子へのアクセスが外からはできない位置になっています

なので、あらかじめ短めに信号線を切ってメカボの外側でつなぐ加工をしておきます

PDR スイッチ換装の件

これでかなり入れ込みが楽になります

後はメカボを閉じて、信号線をつないでおしまい


マイクロスイッチ換装の結果、ほんの少しトリガーが軽くなり、クリック感が強くなったものの、今のところおおむね問題なく動いているようです

スイッチ換装の折にはご参考にどうぞ











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Posted by 猫工作兵  at 08:00 │MAGPUL PDR