2018年12月12日

FETスイッチの話 ~3線式と4線式について

すっかり寒くなってきました
こんな時期になってからちまちまガスブロをいじくり始めるという奇行に走る今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

今度マガジンウォーマーでも作るかなあ

さて、今回の話題はFETスイッチの動作方式について

FETスイッチは一般的にFETと抵抗で構成されます
ただこれだけですとモーターからの逆起電流によってFETは発熱することになります

なのでコンデンサとダイオードで構成される保護回路や、SBDが追加されることがあります
ちなみに当方で作っているFETスイッチはPSG1用を除いてすべて保護回路、SBDつきです

さて、FETスイッチには通常の電動ガンの配線に加え、線が1,2本(PSG1の場合は3本)増えることになります
これらの線は信号線と呼ばれ、FETスイッチ回路の開閉を制御するための線になります

信号線が1本のものを3線式、二本のものを4線式と呼ばれます
当方で作っているものはPSG1用を除いてすべて4線式になります

二つの方式はそれぞれつくりが違うので、当然配線経路も異なります
ここで実際の配線を見てみます

FETスイッチの話 ~3線式と4線式について

これが通常の、つまりFETなしの配線になります
二枚のスイッチ端子に赤の線がはんだづけされ、トリガーが弾かれると通電する仕組みです

次に3線式の配線を見てみましょう
二枚の端子のうち一枚は純正配線を外して代わりに信号線、もう一枚にはFETスイッチからの動力線のうち片方を追加ではんだづけします

FETスイッチの話 ~3線式と4線式について

FETスイッチの話 ~3線式と4線式について

一般的に3線式の場合、配線の一部を既存配線のまま利用します
片方の動力線はFETからスイッチまでしか行かず、そこからは今回のように既存配線を利用する形になります
3線式の場合、信号線の数が少ないという点、また既存配線を一部利用するという点から取り付けはある程度簡単になります
但し、配線経路が長くなる、配線置き換えの恩恵が制限されるなどの弊害を抱えることになります


では次に4線式を見てみます

FETスイッチの話 ~3線式と4線式について

FETスイッチの話 ~3線式と4線式について

既存配線はすべて外し、代わりに信号線をはんだづけしてあります
動力線はFETから直接、モーターへ向かいます

4線式の場合、信号線はスイッチへ、動力線はモーターへというわかりやすい配線になります
また、配線経路も3線式に比べわずかにですが短く仕上げることができます
これは同時に、配線の抵抗を低く抑えることができ、レスポンスやサイクルの向上という、一般にFETの効果とされる性能向上を得られます
但し、配線の撤去という手間がかかります


以上が3線式と4線式の差異になります

個人的には4線式の方が機械式スイッチを置き換えることによる恩恵を受けやすく、また配線も楽であるので自作のFETは4線式で作っています

以上、FETスイッチのお話でした





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Posted by 猫工作兵  at 08:00 │Comments(0)カスタム トイガン FET リポバッテリー

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