2017年11月04日

FETを付けよう ARMY L85編

あっという間に10月が終わる(挨拶)

ごぶさたしております

FETを付けよう ARMY L85編



夏のイベントでめでたくウォースパイトをお迎えできましたので、今回は何かと迷銃扱いされるL85です
まず最初にはっきりさせておきましょう


L85は迷銃ではありません


「L85は駄作である」というミームがあまりにも拡散してしまっていますが、よく考えられた設計思想と政治的ごたごたが合わさり、妥協を重ねた結果に原因があり、先進的な外見とそこから脚色や誇張、そしてそれを(時々)斬新なアイデアを取り入れ(しばしば)(良くも悪くも)面白い結果を生むことがある英国のモノづくり、今日俗にいう「英国面」的なもの、という別のミームと邂逅することによって形成された、半分フィクションのようなものといえるでしょう(つまり半分は本当)
社会学や社会心理学のいくつかの分野で分析するとこのミーム拡散は面白いかも
(※ミーム R・ドーキンスが定義した遺伝子のように脳から脳へ拡散し受け継がれていく情報のこと。人類の文化的進化を促す情報遺伝ともいわれる。物事のはやりすたり、災害時のデマや流言のような形でも見られる)

確かに無印やA1ではいくつか問題点がありましたが、A2でまあ普通に使えるライフルになっているといえます
まあ、残念ながら記事やデータによるものですので、実際に触ったわけではありませんが

重いだの弾が詰まるだのマガジンが落ちるだの、言われますが、そもそも電動ガンなら関係ありませんしね!
以下は個人的な反論です

・重い
確かにちょっと重い。
だがこの重さのせいかあるいは絶妙なバランスのせいか、構えた時の安定感はM4や同じくブルパップのFAMASよりも良好
嘘だと思ったらお店で構えさせてもらってみると納得していただけるはず。めっちゃ安定する

・マガジン落ちる
と、言っても電動ガンマガジンはそんなに重くない
なので落ちない。むしろマガジンリリースボタンの周りにガードがある分FAMASより安心できるし、AUGのように下側にリリースがある訳ではないのでM4系統の操作に慣れていると楽
むしろ古株のゲーマーでFAMAS使った経験者なら一度はゲーム中にマガジンが抜け落ちた経験があるはず
何よりSTANAG使えるというのはFAMASやAUGに対して大きなメリットといえる
欲を言うともう少しマガジンハウジングが浅いといいかも。PMAG入んないし

・アンビじゃない
左右切り替えができないというのは難点かもしれませんが、そもそもオラニエ公マウリッツ(1567~1625)以降の軍隊では兵隊の規格化が行われているので、純粋な軍用ライフルという点においていえばそれほど問題ではない。すくなくとも設計当時はそうだった。今日ではあれこれスイッチングだのトランジションだのと言ったテクニックの関係上多少問題はあるかも?(軍事の再魔術化の端的な例かも?)

・壊れる
どんな機械でも適切な整備をしなければ壊れます
AKもまたL85と逆のミームが拡散している(どんな時でもとにかく弾は出るとか)といえるでしょう
壊れやすいかどうかという話とは別の話ですが

そのほか射手の耳がとか発射ガスがとかはブルパップ全般の問題ですんで
その点F2000の発想は斬新

いずれにしても機会があったら一度構えてみるといいでしょう
あとBBC制作のドラマ「ブルーストーン42」(英国陸軍EODのドラマ。コメディ)を見るとL85がたくさん出てきます
A2ですけどね
ブルーストーン42面白いので機会があれば是非


さて、それでは本題に入りましょう
今回の検体はARMYのL85A2(と、メーカーは言っている)です
実際にはA2の要素は何一つありません
放熱口の形もボルトハンドルのかたちもA1のまま
とりあえずRASに付け替えてみたぜ!って感じです

中身はG&GのL85のコピーです
なので分解結合時にタミヤコネクタで接続です
ICSとかは銅板端子で接続になっているそうです

というか
L85は各社で独創的なメカボ作りスギィ!
G&G(ARMY)、ARES、ICSみんな違うメカボじゃないですか

まあ、配線経路はどうやっても大体同じになるんで今回作ったスイッチはほかに使える可能性はあるんですが、自分としては触ったことがないので何とも言えません
何度も繰り返しますが、FET実装は要はトリガーを引いたとき回路が閉じて電気が流れるようになればよいので、スイッチ端子に信号線をはんだ付けしてやることができれば問題ありません
まあ、使えるとは思うので挑戦される方は一応自己責任でお願いいたします

FETを付けよう ARMY L85編

FETを付けよう ARMY L85編

FETを付けよう ARMY L85編


早速ばらしましょう
まずはストック上のピンを抜き、セイフティを解除
これでアッパー一式が前へずれるので、ずらした状態でアッパーを上へ
これでアッパーとロアーが分かれるので、中央部にあるコネクタを外せば完全に分割できます

FETを付けよう ARMY L85編


ロアーの分解及びメカボの取り出しに入ります
L85のメカボックスは上下分割型ですシリンダー・ピストン周りとギア・モーター周りの二つに分かれる構造になっています
ロアーは他のガンやメカボックスに比べ、取り出しまでに多数のピンを引き抜きます
小分け袋などに入れて管理した方が無難でしょう
あるいは小型タッパーなんかも重宝しますね

FETを付けよう ARMY L85編


まずはメカボックスの後ろ側のピンを引っこ抜きます
これで前側を起点に後ろ側を持ち上げるようにしてやると、上半分が外れます

FETを付けよう ARMY L85編


では下半分を取り出しましょう
ピンが多いのでこちらも無くさないようご注意を
片方はボルトリリースレバー、もう片方はそれにスプリングで連結されたピンです
これらのピンを抜いてやれば、メカボックスはフリーになりますので、下半分を取り出しましょう
どうせ取っ払ってしまうので問題ありませんが、配線類はフレーム左側面のスペースを這い進んでいます

FETを付けよう ARMY L85編


下半分です
もう何が何だかものすごくメカメカしいメカボックスです
なぜでしょう、ARMYという中国大陸に生まれたトイガンメーカーにも英国的エッセンスが秘かに浸透し、まさに英国面的なメカボックスに仕上がってしまったのでしょうか
いや理屈はわかるんですよ、ええ
メカボックスにはある程度の強度が必要で、そのためにリブを入れてるとか、モーターは発熱するからその冷却のためにスリットを入れてあるとか
でも何でしょう、このメカメカしさ
「宇宙船のパーツです」って言われても信じるかもしれません

あー、斬新なメカボックスに衝撃を受けて、少々我を失いました

そんなわけで分解はおしまい
次回はFET組み込みです




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この記事へのコメント
初めまして。
L85A1は駄目銃だと思います。(笑)

当方ではL85A1をトレポン化しましたがガードが付いていないマグキャッチは結構胸に当たってマガジンが落ちますよ。

それ以外は良いですけどね。
Posted by MMCMMC at 2017年12月08日 20:38
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